建築 2019.10.31 このページの目次 本堂太子堂常行堂仁王門鐘楼行者堂護摩堂三重塔本堂外陣本堂内陣 本堂 折衷様を伝える本堂は日本の仏教建築を代表する文化遺産 本堂 解説 鶴林寺最大の建物で内陣厨子(ずし)の棟札に応永4年(1397)の銘がある。 入母屋造り、本瓦葺。日本の仏寺建築は、和様の時代から鎌倉の初期には大仏様・禅宗様が輸入され、和様との折衷様式が流行し始める。 鶴林寺本堂は大阪府河内長野市の観心寺本堂と並ぶ、折衷様式の代表例とされる。外部は桟唐戸(さんからど)で閉め切ったときにいっそう重厚さにあふれて見える。 太子堂 太子堂 解説 方三間、一重、宝形造りの建物の前に一間の縋破風をかけ、奥行き一間の礼堂をつけたもので四方を縁ではりめぐらしています。全体として藤原建築の美点を遺憾なく発揮しバランスの富んだ建物です。 赤外線で発見することができた太子堂壁画もこの建物に納められていました。 常行堂 常行堂 仁王門 仁王門 解説 鶴林寺は聖徳太子の草創と伝える播磨の古刹である。仁王門は、3間1戸の楼門形式で、大伽藍の正門として位置する。 屋根は入母屋造(いりもやづくり)、本瓦葺である。全体を遠くから見れば、屋根と縁張り出しが良く、下層は高く、上層は低く、均衡が取れて美しい。 鐘楼 鐘楼 解説 入母屋造り、本瓦葺き。本堂より10年遅れて、1407年(応永14)に建立された。 朝鮮・高麗時代に鋳造された梵鐘も重要文化財で、澄んだ高い音色が特徴である。 行者堂 行者堂 解説 1406(永禄13)の建立。当初は鶴林寺鎮守の山王権現(さんのうごんげん)を祀っていた。前面を春日造り、背面を入母屋造りにした堂で、こうした建物では最古級と言われている。 護摩堂 護摩堂 解説 三間四方の入母屋造り、本瓦の均整のとれた小堂。1563年(永禄6)建立。柱上の斗組を省略した簡素な造りである。 外部が和様、内部が禅宗様の折衷様式護摩堂は火炉で護摩木を焚くところで知恵の火で煩悩・罪障を焼き尽くす行法が行われる場所。 三重塔 三重の塔 解説 室町時代の創建だが、江戸時代に大修理が行われている。近年放火で一部損傷したが1980年(昭和55年)の解体復元修理でよみがえった。 尾上(おのえ)街道や鶴林新道から朱塗りの塔が松林の中に見え加古川のシンボルにもなっている。 本堂外陣 本堂外陣 本堂内陣 本堂内陣